月は年金支給日や年度末を意識して家計を見直す人が増える時期です。

近年は物価上昇が続き、シニア世帯では「年金だけで生活できるのか」という不安の声も少なくありません。

厚生労働省の統計では、国民年金と厚生年金の受給額には個人差があり、平均額だけでなく分布を知ることが生活設計の参考になります。

2026年度は年金額が増額される予定で、国民年金は月額7万608円(「満額」の場合)にアップします。一見すると家計にプラスですが、物価上昇が続く現状では年金が増えても生活が楽になるとは限りません。

医療費や食料品、光熱費など生活必需品の値上がりにより、実質的な購買力はむしろ低下する可能性があります。

本記事では年金の平均受給額と2026年度の改定内容、そしてインフレ下で家計を守るための考え方を詳しく解説します。

1. 国民年金(基礎年金)の平均受給額を確認

国民年金は、公的年金の1階部分にあたる制度です。2024(令和6)年度における、平均受給額は以下のとおりでした。

  • 全体 5万9310円
  • 男性 6万1595円
  • 女性 5万7582円

国民年金だけで、満足に老後生活を送るのは現実的ではないでしょう。厚生年金に加入していない個人事業主の方や、厚生年金の受給期間が短い方は、計画的に老後生活に向けた自助努力を行う必要があります。