新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大予防のためにテレワークが推奨され、11日には安倍首相が、緊急事態宣言が出された7都道府県では出勤者を最低7割減にするよう求めました。しかし、テレワーク対応が難しいという声も少なくないようです。
そんな中、パーソル総合研究所は全国の正社員を対象とした2万人規模の「新型コロナウイルス対策によるテレワークへの影響に関する緊急調査」を3月23日に発表。
それによると「正社員の約13.2%」がテレワークを実施し、そのうち「現在の会社で初めてテレワークを実施した人」は半数近い47.8%という結果でした。非常時ということもあり、急速にテレワーク導入が進んでいることがうかがえる一方、実施率はまだ低い水準だということもわかります。
また、実際にテレワークを始めてみた人の中でも、これまでと変わらず働けているという人と、なかなか順応できない人に分かれてきているようです。そこで今回は、テレワークがうまくいく人・うまくいかない人の違いを見ていきます。
文字だけのコミュニケーションが得意か不得意か
テレワークではテレビ会議システムや電話を使う場合もありますが、基本的にはチャットやメールでのコミュニケーションが通常時より多くなる傾向にあるようです。
そうした環境で、あるIT企業で働くAさんは「うまく説明が伝わらないし、チャットをしているうちに相手の反応が鈍くなっていき、ケンカ腰になってきたり、嫌味を言われたりする」と嘆きます。Aさんはもともとコミュニケーションは対面派で、チャットやメールはあまり得意ではないのだそう。