牛丼3社の2020年3月実績比較

牛丼3社の2020年3月の対前年同月比を見てみましょう。

  • 吉野家(吉野家ホールディングス) 既存店売上高:98.2%、全店売上高:100.0%
  • 松屋(松屋フーズホールディングス) 既存店売上高:94.7%、全店売上高:96.0%
  • すき家(ゼンショーホールディングス) 既存店売上高:92.2%、全店売上高:92.6%

他の外食チェーンの3月既存店売上高の対前年同月比を見ると、たとえばファミレスのサイゼリヤは70%台、丸亀製麺を運営するトリドールホールディングスは80%台となっています。対して、牛丼業界の上場3社はいずれも90%台を維持しました。

かつて”デフレ勝ち組”とも言われ、不景気への耐性がある牛丼業界の強さが発揮されているようです。

全店ベースで前期並みの売上を確保した吉野家

牛丼3社の中では特に吉野家の強さが光ります。吉野家の3月は対前年同月比で既存店売上高は98.2%と若干のマイナスながら、新規出店分を合わせた全店売上高は100.0%と前期並みの売上を確保しました。

外食に限らず3月は各業種で軒並みマイナスの数字を計上する企業が多い中で、新規出店分を含んでいるとはいえ、100.0%と前期同等となった吉野家の存在感は際立っています。