このように、育休中は収入が減ることは確かなので、妻の立場でも「稼いで来てくれたほうが助かる」というケースもあるでしょう。それでも「かけがえのない時間を家族と過ごせて良かった」というAさんのような声もあるのです。

おわりに

日本では男女問わず育休の制度としては整っているのにも関わらず、会社での理解を得られない・収入が減るなどの理由で男性の利用者がまだまだ少ない傾向にあります。

しかし、夫が育休を取得し、産後で精神・体力共に不安定な妻をサポートすることにより、妻が産後うつになるようなシチュエーションを避けることができるでしょう。また、子どもが小さい頃から父親が積極的に育児参加していると、父親の家庭での疎外感も少なくなるとされるなど、子育てから得られるものは多々ありそうです。

最近は「育休給付金」の給付率を80%に引き上げる方向で検討されているということが報道されています。収入面での不安もなく、どんな企業でも男性が育休を取りやすくなるなる日が早く来ることを願います。

【参考資料】「育児休業期間中に就業した場合の育児休業給付金の支給について」(厚生労働省)

LIMO編集部