一方、「育児休暇を取得する機会があれば取得したいと思うか」という質問に対しては62.5%の男性が「取得する機会があれば取得したい」と答えており、給与水準やポジションの維持が保証されるのであれば取得したいと考えるケースは少なくはないと推察できます。

実際に育休を取得した男性はどう感じている?

では、実際に育休を取得した人は、そのことについてどのように感じているのでしょうか。あるネット証券会社に勤務するAさんは、育休取得により妻のサポートをしながら家族としての時間をしっかり確保できたことにプラスの手ごたえを感じているようです。

「妻が第二子を出産するときに育休をとりました。妻に第一子と赤ちゃんの世話を一人でしてもらうのは無理があると思ったからです。それに、『産後で体力も心も不安定な妻を助けなかったことを恨まれている』という話も聞くのですが、産後のサポートを意欲的にすることでそうならず良かったと感じています。夫婦で協力できたことは、何より人生にとって大きなプラスになると思います」とAさん。

さらに、「育休取得を職場の人がサポートしてくれたのがありがたかった。もともと仲が悪かったわけではないけれど、さらに信頼感が増しました。自分も仲間が困っているときは積極的に助けようと思うようになり、職場の雰囲気も良くなったと思います」と、家庭だけではなく職場でも育休取得で良い効果があったと言います。

一方、育休のデメリットとしては、休職することによる収入減が挙げられるでしょう。どのくらいの水準かというと、育休期間中は「育休給付金」として、男女問わず育休開始から6カ月までは休業前賃金の67%、それ以降、子供が1歳(一定条件で最大2歳)までは50%が支給されることになっています。