とある会社に勤務する中堅社員の主人公。仕事が終わり、さあ帰ろうと思ったところに「飲みに行くぞ」と上司である係長が声をかけてきました。「面倒だなあ」と思った主人公、「今日はちょっと用事があって…。」と断ろうとしますが、「何言っているんだ!上司が飲みに行くと言ったら、勉強と思ってついてくるもんだろ⁈」と、かなり強引。「なんの勉強になるんだか…。」と心の中でつぶやく主人公。そこで、いつものごとく脳内で妄想スイッチが入ります。
「実は行きつけの店があるんだ。」という係長に連れられ、夜の街に繰り出す主人公。いつもの居酒屋のあるにぎやかな通りではなく、少し奥まった路地を進むと、そこにあったのは…ノミ専門店、略して(?)「ノミ屋」!。係長に促されて店内に入ると、そこには所狭しと、大小さまざまなノミが陳列されています。そのうちのひとつを手に取った係長、グリップの部分を指しながら、「どうだこのグリップ!金づちで叩きやすくて、すごく使いやすいんだぞ。」と、うっとりとした表情で主人公に語りかけます。思いがけない係長の趣味に、少々驚きながらも「な、なるほど。勉強になります。」とコメントする主人公。すると、ご満悦の係長は今度は別のノミを手に取り、再び熱弁を…。
「ていうか、いくら勉強になるとは言っても、そっちの『のみ』なわけないよな…。」(妄想終了)