また、5月までにさらに2700万人が失業するという予想もあります。個人消費も低迷し、実体経済に大きな影響を及ぼしそうです。

懸念されるのは、日本においても新型コロナウイルスの感染者数が足元で急増していることです。特に東京では4日、感染者数が初めて1日あたり100人を超えました。

東京が都市封鎖(ロックダウン)になると、経済に大きな影響を及ぼすことから、日本株も売られることになります。非常事態宣言が出ても同様です。

日本株にとって逆風なのは、ここにきてリスクオフの流れから円高傾向になっていることです。東証1部の売買代金も3日は2兆3669億円と2月21日以来の低水準でした。商いが細っているときは急な値動きになることもあるので注意が必要です。

25日線に上値を抑えられるが二番底形成の動きも

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は終値ベースで節目となる19,000円を回復したことから、ここを維持できるかどうかが一つのポイントでした。

しかし、残念ながら25日線付近で上値を抑えられると、週初から陰線となり19,000円を割り込みました。その後は大きな陰線で下落が続き、さらに18,000円も割ってしまいました。