新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により、在宅勤務や外出自粛というこれまでにない環境に置かれている人が多いと思われます。そんな中、夜の繁華街に繰り出すのは論外としても、近所の喫茶店での息抜きもなかなかしにくくなっているかもしれません。

「学生街の喫茶店」は過去のものに?

少し先ですが、4月13日(月)は「喫茶店の日」です。この「喫茶店の日」は、今から132年前の明治21年(1888年)4月13日に、東京・上野に日本初の喫茶店「可否茶館」が開業したことに由来します。

この132年間という長い期間、人々の生活様式や消費行動が激変する中で、喫茶店の位置付けも大きく変わってきたように思われます。

まず、1970年代に大ヒットした「学生街の喫茶店」など、歌謡曲の曲名や歌詞で頻繁に登場した「喫茶店」という言葉そのものが、ほとんど“死語”になった印象があります。

“コーヒー屋さん”という一般抽象的な言葉を使う時代すら過ぎ、“スタバ”とか“ドトール”といったチェーン店名を使うのが普通になっているような気もします。