「下敷きは全員統一、でも筆箱のデザインは指定しない」など、学校によっても多少の違いはあるようですが、それでも決まりごとが多いなというのが正直な印象。上履きや給食着、体操着が指定されているのは言うまでもなく、なぜこれほどまでに“横並び”重視なのかと、疑問を抱いてしまうほどです。
小学校入学でガラっと変わる環境
小学校へ行くまで通っていた幼稚園や保育園など、幼児教育・保育の場では、一人ひとりの個性を尊重することが大切だということをよく耳にしました。もちろん園によって制服があったり持ち物に決まりがあったりしますが、それでも保育士さんの子どもとの接し方や遊びの中で「個」が大切にされているという印象を受けることは多々ありました。
一方、卒園からひと月も経たないうちに通い始める小学校では、“画一主義”が生活の基盤に。「みんな違ってみんないい」ではなく、「みんな同じが一番いい」という考えが基本となっているのでは?と感じる場面にたびたび出くわします。
小学校の入学説明会などでは、持ち物のデザインなどを統一させる理由について、「授業に集中するため」と言うところがほとんど。もしかすると、それは表向きのマニュアル的な回答で、他にも理由があるのかもしれません。もちろん、学校側が言うように、持ち物のデザインや形が気になって、なかなか授業に集中できないような子どももいると思います。
しかし、どんな持ち物を持っていても授業に集中できる子がいるのも事実。“あれもこれもみんな一緒”にしてしまうのは、子どもにとってどうなのかな?と疑問に感じる人も少なくないのではないでしょうか。