個人投資家が注意する点は?

このファンドは100%元本確保を謳っていませんので、厳密な元本確保型投信とは言えないかも知れません(業界でも元本確保型投信の定義はない)。

ただし、最高基準価額の90%で償還するという条件で設定・運用されていますから、やはり同種類・同目的のファンドであることは間違いありません。

さて、個人投資家が元本確保型系の投資信託や類似商品に興味を持った場合、どのような点に気をつければいいのでしょう。以下は筆者からのアドバイスです。

(1)投資においては、誰も元本を保証や確保することできない

投資対象全てにおいて、相応のリスクを負うゆえにリターンがあるわけです。元本確保型は元本保証ではなく、あくまで確保するという努力目標です。元本確保というワーディングに惑わされないでください。

(2)コストに見合う投資かどうかよく考える

このファンドの初年度の運用費用は、購入手数料と信託報酬合わせて3.52%で、翌年度以降毎年1.32%の信託報酬がかかってきます。90%の元本を確保するために初年度年間3.52%のコストが見合うかどうか、よく考えましょう。