5日移動平均線を回復、19,000円がサポートになるか

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。足元では、ローソク足の実体が短く、上下に長いヒゲが出るような形が散見されました。これは投資家の間に迷いがあるとも言えますし、買いの勢力と売りの勢力が拮抗しているとも言えます。

上に抜けるのか下に抜けるのか注目されましたが、実際には上に抜け、17,000円、さらには5日移動平均線も回復。その後は5日線に下値をサポートされるように上昇を続けました。目先意識されやすい19,000円付近では上昇一服となりましたが、終値ベースで19,000円を維持できたのはいい流れと言えます。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。19,000円で下値をサポートされ、上をうかがっているような印象です。5日線が25日線に近づき、ゴールデンクロスが形成されようとしています。

上値メドとしては、25日線の19,800円付近、目先意識されやすい20,000円、さらには2月上旬から3月中旬までの大きな下落の半値戻しとなる20,300円付近が意識されるでしょう。このあたりを回復できるようであれば、短期的には目線を上に持つことができます。

逆に今週急上昇したことから、利益確定売りも出てきそうです。その場合の下値メドは18,000円付近になるでしょう。しばらく18,000円~19,000円の幅でもみ合うことも考えられます。

下原 一晃