「マスク無し」が迷惑行為ともなり得る

2019年10月1日から11月30日、一般社団法人・日本民営鉄道協会が実施した「2019年度 駅と電車内迷惑行為ランキング」のアンケート結果を見ると、第6位に「周囲に配慮せず咳やくしゃみをする」があげられています。ちなみに、第1位は「座席の座り方(詰めない・足を延ばす等)、第2位は「乗降時のマナー(扉付近で妨げる行為)、第3位に「荷物も持ち方・置き方」です。

咳やくしゃみをすること自体は、身体から発せられる不随意運動であり、自力で抑えることはできません。そのため、咳やくしゃみをすること自体を咎める人はいないでしょう。

それなのに何故、このアンケート調査では迷惑行為6位にあがっているのか。それは、咳やくしゃみをする際の配慮の無さが咎められているです。咳やくしゃみをしそうになったら、誰もいない方を向いて袖口で口元を抑えるなど、周囲の人への配慮がエチケットでありモラルと言えるのです。

ただ、電車などの混みあっている場所では行動の自由も制限されてしまい、とっさに出た咳やくしゃみに配慮することができないかもしれません。そのような場では事前にマスクで対処できるよう、配慮することが好ましいと考えられます。

このような配慮を求める声は、決して、今回の感染症拡大の影響だけとは言えません。本アンケート実施時期をご覧頂いても分かるように、それ以前から多くの人が迷惑行為として感じているです。感染症拡大でマスクの存在がさらに注目されている今となっては、さらにこのような配慮を求める声が強くなっていることが容易に想像できるのではないでしょうか。