老後資金を失わないために

老後資金に備えるために投資を考える人もいるでしょうが、貯蓄を一気に増やそうとすべてを投資に回すのは危険です。

投資は元本割れのリスクがあり、タイミングによっては資産を大きく減らすこともありえます。投資をする場合は余裕資金が原則なので、損失が出ても当分の生活に困らない範囲の金額で始めるのが無難です。

また、個人型確定拠出年金の「iDeCo」や「つみたてNISA」のように、月々積み立てをするタイプで節税効果のある制度を利用したり、株・投資信託の長期保有を考えるといいでしょう。

特にiDeCoは老後資金の貯蓄を目的にしており、投資信託だけではなく定期預金のような元本割れのリスクがないものも用意されています。加えて、原則60歳までは引き出すことができないので、着実に老後資金を貯める一助となります。

なお、FXや先物取引など投機性の高いものは投資初心者には向きません。このような投資方法はハイリスク・ハイリターンであり、相場の急変により投資資金を一気に失うことがあるからです。

さらに、投資詐欺も横行しているので甘い話には注意が必要です。投資商品で「絶対に儲かる」というものはまずありません。自分が理解できないものに対して投資するということはやめておきましょう。

おわりに

親の介護・子どもの教育費など想定外の出費が発生し、貯蓄はあったのに老後資金を確保できなくなることもあります。それぞれの家庭の状況に応じて、親きょうだいや自分の子どもと将来のことを話し合っておくことで、”想定外”を減らしていきましょう。

LIMO編集部