さらに、給与天引きで自動的にお金を貯められる財形貯蓄、税制優遇のあるNISA(ニーサ)、iDeCo(イデコ)といった制度についても調べておきたいですね。副業が認められている会社であれば、確定申告や雑所得、事業所得など、所得と税の種類についても知っておくと便利です。こういった知識は、必ず武器になりますので、時間のあるうちに調べておきましょう。
4. 貯金のためのルールを決める
貯金するうえで、いくつかのルールを定めることは非常に有効です。たとえば、筆者は新入社員のときに「毎日お弁当を作ること」と「飲み物はタンブラーで持ち歩くこと」、そして「飲み会は月4回までにすること」の3つをルールとして定めました。
都内の職場では、外食しようと思うとランチが1000円を超えることはめずらしくありません。そこで、新入社員には毎日外食のランチなんてとても無理だと思い、お弁当を作ることを決めました。このあたりのルールは職場になじんでからのほうが決めやすいかもしれませんね。
ただ、自分にとってハードルが高すぎるルールはNGです。筆者は料理が好きだったのでこのルールでよかったのですが、料理が苦手で自炊なんてしたことがないという人には厳しいルールですよね。そういう人は「コンビニで買い物をしない」とか「ランチは500円まで」とか、自分が守れそうなルールにしておきましょう。
また、ルールは1つでも2つでもいいのです。筆者の場合は「毎月5万円を絶対貯金する」と言った直接貯金に結び付くようなルールを守れる気がしなかったため、まずは自由に使えるお金をふやそうと上記3つのルールを設けていましたが、貯金金額のルールでももちろん構いません。とにかくマイルールを守るという習慣をつけることが大事です。
おわりに
ここで紹介したことは、直接的に貯金がどんどん貯まるコツというたぐいのものではありません。しかし、新入社員で気が引き締まっているうちに身につけておくと後々ラクになることばかりです。ちょっと面倒に感じることもあるかもしれませんが、ぜひ試してみてくださいね。
大塚 ちえ