コロナショックでもやっておくべき資産形成は「積立投資」。賢いファンド選択の方法は?

4月3日は資産形成を考える日

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)拡大による社会・経済への影響への懸念から生じたコロナショック。筆者は当初からかなり冷静に見ていました。コロナがきっかけになるかどうかは分かりませんでしたが、同時にいつ暴落が起きてもおかしくないとも思っていたからです。

過去の大暴落で株価はどうなった?

というのも、筆者の金融・資産運用業界での35年間にわたる経験の中で、次の3つの大暴落を経験しているからです。

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(1)1987年10月:ブラックマンデー
(2)1990年1月:日本のバブル崩壊
(3)2008年9月:リーマン・ショック

(1)は、ニューヨーク株式市場のダウ工業株30種平均株価(以下、ニューヨーク・ダウ)が1日で23%下落(奇跡的に日本株はほぼ無傷)。(2)は、日経平均株価が史上最高値を付けた後に約20年間で5分の1にまで落ちるきっかけ。(3)は、やはりニューヨーク・ダウが直前のピークから1年半かけて半値になる原因となりました。

こうした暴落は10年から15年に1回くらいは来ますので、具体的に「いつ」かは予想できませんが、いずれ来るものなのです。

今回の下げが過去3回の超弩級(どきゅう)クラスの暴落になるかどうか分かりませんが、本稿の執筆時点では、日米の株価はまだピークから3割少々しか下落していません。したがって、日本のバブル崩壊やリーマンショックと比べると、まだまだ大暴落とは言えないと思っています。

株価は人間の投資活動で形成されます。景気が底を売って回復から拡大局面になると、人間は昔の暴落のことを忘れてしまいます。加えて、時の流れの中で世代交代が常に行われますから、昔の暴落のことなんて気にしませんし、うまく伝承されないということもあります。

しかし、結局のところ経済を動かしているものは人間の欲です。欲が古来人間社会を発展させてきたのです。ところが、人間には欲が行き過ぎると自制を促すメカニズムも備わっているようで、必要な時にその自制スイッチが入り、欲が一時的にしぼみます。

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太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会
  • 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。
主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。