長男の動画を見返してア然…

長男が2歳3カ月を迎えた頃、無事に次男を出産しました。長男の時と同様、次男も順調な成長っぷりで、「早くお話しができるようになるといいなぁ」なんて夢想を膨らませながら育児生活を送っていたのです。

ところが…次男が2歳の誕生日を目前に控え、ほぼ同月齢の子たちの間で言葉によるコミュニケーションがちらほら見られ始めた頃、ふと「あれ? もしかして、この子も言葉が遅めなのかも…」という予感が頭をよぎりました。

突如不安に襲われた筆者は、スマホで撮って保存しておいた長男のムービーを探しました。次男と同月齢の頃のものです。

すると、ムービーの中の長男は、

「ぞんみ、ちゅき〜!(のぞみ好き)」「ちゃくら、ちゅき〜!(さくら好き)」

とお気に入りの新幹線の絵本を指さしながら、新幹線の固有名詞も出しつつ二語文を話していたのです。そのムービーを見て、筆者は愕然としました。

なぜなら、当時の次男が話せた単語は、「ママ」「ワンワン」「ニャンニャン」「チンチン」の4つだけ。さらに筆者だけでなく、夫や長男を呼ぶときも「ママ」。かろうじて犬と猫の区別はついていましたが、哺乳類でも鳥でも生き物は何でも「ワンワン」か「ニャンニャン」。なぜか「チンチン」だけは発音も場所も完璧に把握していましたが…(笑)。

そんな状況だったので、次男が二語文を話すのなんて遥か先…。

あんなに心配し続けてきた長男の方が、次男よりも言葉が出ていたのです! この瞬間、「長男が苦手とするコミュニケーションをサポートしてほしい」という次男への期待は、もろくも崩れ去ったのでした。

同時に、子への身勝手な期待は親のエゴに過ぎず、思い通りに行くはずなんてない!ということも思い知らされたのです。