医師:「2歳半までに二語文が出て来なければ、一度専門の機関で診てもらった方がよいでしょう」

それまで息子とのコミュニケーションになんら支障を感じなかった筆者にとって、まさに青天の霹靂。医師から「言葉の発達の遅れ」を指摘されてから、長男と近い月齢の子どもたちを観察するようになり、長男の発達の遅れを認識したのでした。

時間が経過するにつれ、長男の言葉の遅れへの心配はどんどん膨れ上がっていきました。ちょうどその頃、筆者は2人目の出産を控えていたのです。

生まれて来る次男へ過度な期待を抱く

お腹の子どもが男の子だとわかったとき、まず頭に思い浮かんだのは…無事におなかの中で育っていることの安堵でも、性別が判明したことによる一喜一憂でもありませんでした。

頭の中に浮かんだのは、「2歳差で男同士なら、きっと長男のよい話し相手になってくれるはず! 長男が言葉にできないことを代弁してくれたり、サポートしてくれたりする心強い存在になってくれるのでは…」という期待だったのです。

今思い返せば、次男に対する期待は、次男本人のパーソナリティーを完全に無視した発想だったと反省しています。しかし当時の筆者は、言葉の遅い長男のことが心配で仕方がなかったのです。