赤字の最大の原因は「人気定食の値上げ」?

しかし、過去の経緯を詳しくみると状況の見え方が変わってきます。

実は、大戸屋が「業績予想の修正」を発表するのは2020年3月期では2回目で、2019年11月5日にも「売上高25億円減、親会社株主に帰属する四半期純損益2億9,000万円減」という業績予想の修正を行っています。

また、11月に行われた1回目の業績予想修正時には、すでに「台風による自然災害」や「さんまの不漁」、「香港のデモ長期化」は盛り込まれていました。

つまり、4~12月期の業績予想の下方修正は、客足が回復していないことが大きく影響を与えていると考えられます。

客足が遠のいた最も大きな要因は、4月に行われた12品目の一斉値上げであるといわれています。

大戸屋ホールディングスの窪田健一社長は、当時「値上げをしても、共働きの家庭が増えることで、大戸屋のヘルシーな定食メニューの需要は高まる」と見解を示したうえで、値上げによる客足の落ちこみは少ないと予想しました(※3)。

しかし、実際は値上げにより客足は遠のき「マクドナルド」や「丸亀製麺」などの低価格チェーン店への顧客流出につながりました(※4)。