また、2月28日公表の『特別損失の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ』(※2)において、本決算の業績予想を「損益なしの0円」から「5.3億円の赤字」へ修正しました。

これにより、大戸屋は2001年8月にジャスダックに上場して以来、初の赤字決算が濃厚となりました。

上述の『特別損失の計上及び業績予想の修正に関するお知らせ』によると、大戸屋が業績予想を赤字予想へと下方修正した原因は3つに分類されます。

1つは「自然災害・環境によるもの」です。2019年10月に上陸した「台風19号」による営業時間の短縮や、9月に予定していた恒例の「生さんま炭火焼定食」がさんまの不漁により販売延期となったことが売上減の要因となりました。

次に「世界情勢の悪化」です。香港におけるデモの長期化が、香港に5店舗を展開する大戸屋の売上を大きくダウンさせました。

最後に「遠のいた客足が回復していない」ことです。国内事業の既存店の客足が回復せず、10月のグランドメニューの一部改定による売上高が想定を下回ったことを、業績予想の下方修正の理由としています。