「異性のきょうだいの子ども部屋を分けたい」「高齢になったので、室内の段差をなくしてバリアフリー化したい」など、生活の質を上げるために必要となる工事は意外に多いもの。

一戸建ての屋根や外壁の塗装は約10年周期ともいわれ、費用も日数もかかることが多いです。
さらに、自然災害の被害を受けた場合には大規模な修繕や工事が必要となる可能性もあります。住宅保険で賄える金額には上限がありますので、一戸建ての場合も自前でリフォーム資金を積み立てていくと、いざとなったときに慌てずにすみそうですね。

一般的に、一戸建てよりマンションの方が耐災害性は高いといわれていますが、管理費・修繕積立金は毎月必要となる経費です。長年マンションに住み続ける場合は、こうした維持費について、事前に確認しておきましょう。

管理費

管理費にはマンション全体の清掃、消火器、水道や共有部分の電気代、エレベーターや駐車場の定期的なメンテナンスなど、住民全員が使用する設備の維持費になります。管理人やコンシェルジュの人件費も含まれます。

また、マンション内に設置されているゲストルームやキッズルーム、スポーツジムなどの設備の維持にも使われます。

修繕積立金

修繕積立金はマンションの大規模な修理費となります。これには外壁の補修・塗装や配管修理などが含まれます。設備が充実しているマンションほど修繕積立金は高く、年数が経過するとコストが上昇して値上げされる可能性があります。

中古マンションを購入する場合は、マンションの大規模改修予定や一時負担金の有無などについて確認をしておきましょう。

駐車場代

駐車場代については、マンションや賃貸物件ならではの出費でしょう。特に機械式の駐車場にはメンテナンスが必要となりますので、区画の利用料だけでなく、点検費用等が管理費に反映されます。

一戸建てを好む人に理由を聞くと、「自宅の敷地内に駐車スペースを確保することもできるから」という意見も多いようですね。