また、「親が一緒にいるのに見向きもされないこの状況はきっと、子どもにとっても相当なストレスがかかっているはずだ」という心配もありました。実際に、抱っこをせがまれても仕事をするため邪険に扱ってしまったことで、子どもは何度もギャン泣き。またその日の夜には、珍しく夜泣きがありました。

もちろん、子どもが昼寝をしている間であれば落ち着いて在宅仕事ができるでしょう。しかし、ぐっすりと2時間程度の昼寝をさせるためには、その前に体力をしっかり消耗させる必要があります。

午前中に公園に行って体を動かしたり外の刺激に触れさせたりして、ご飯を食べさせてから眠らせる。結局、朝からこの間は、まったく仕事はできないことになります。そして昼寝から目覚めたら、また仕事が手に着かない状況へと戻るのです。

個人差はあるかもしれませんが、特に0~3歳くらいの子どもにおいては、在宅勤務と在宅保育を平行するのはほぼ不可能だと言えるでしょう。できるとしても、親自身の仕事のパフォーマンスや効率、罪悪感、さらには子どものストレスなど、様々なものを犠牲にしてしまう可能性は非常に高いと思います。

在宅勤務で在宅保育の難しさは、保育園の先生が誰よりも知っていた

こうした自身の経験から、筆者は保育園の先生に「このご時世なので体調が悪かったり仕事の調整がつく場合には可能な限り休ませるつもりですが、在宅勤務しながら在宅保育は難しいので、何もなければいつも通り預けてもいいでしょうか」とお願いをしました。