総務省「2020年基準消費者物価指数東京都区部 2025年(令和7年)7月分(中旬速報値)」によれば、生鮮食品を除く総合指数は、前年同月比で2.9%の上昇。

8月に関しては、帝国データバンク「『食品主要195社』価格改定動向調査 ― 2025年8月」によれば8月の飲食料品の値上げ品目が1010品目となっており、引き続き前年に比べて物価が上がることも予想されます。

この時期は旅行やレジャーに帰省、また夏ならではの飲食料品や洋服などにお金がかかりやすいもの。とはいえ年に一回の夏ですから、物価高に対応しながらも楽しみたいものですよね。

今回は生活意識をみたあとに、年代別の貯蓄額の平均と中央値を確認していきます。

1. 「生活苦しい」と感じる人は約6割。子育て世帯のみでは65%近くに

昨今の物価高の中、生活意識はどうなっているのでしょうか。

厚生労働省「2024(令和6)年 国民生活基礎調査の概況」よると、全世帯の生活意識について、「苦しい(大変苦しいとやや苦しいの合計)」と答えた人は58.9%と約6割になっています。

回答別の割合は以下の通り。

  • 大変苦しい:28.0%
  • やや苦しい:30.9%
  • 普通:36.5%
  • ややゆとりがある:4.0%
  • 大変ゆとりがある:0.7%

「普通」が最も多いですが、「やや苦しい」も3割ほど。「大変苦しい」も3割近くとなっています。

なお、児童のいる世帯に絞ると「苦しい」は64.3%となっています。児童のいる世帯の内訳で最も多いのは「大変苦しい」で33.9%でした。

2. 【平均貯蓄額】おひとりさまはどれくらい?中央値も

生活意識を左右するのが支出はもちろん、貯蓄と年収です。

おひとりさま(単身世帯)と家族がいる人(二人以上世帯)の貯蓄額を見ていきましょう。今回は、金融経済教育推進機構が公表しているデータ「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」を参考にします。

2.1 おひとりさまの貯蓄額|平均値と中央値

単身世帯の各世代の貯蓄額は、以下のとおりです。

【単身世帯】各世代の貯蓄額2/4

【単身世帯】各世代の貯蓄額

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

平均値

  • 20歳代:161万円
  • 30歳代:459万円
  • 40歳代:883万円
  • 50歳代:1087万円
  • 60歳代:1679万円
  • 70歳代:1634万円

中央値

  • 20歳代:15万円
  • 30歳代:90万円
  • 40歳代:85万円
  • 50歳代:30万円
  • 60歳代:350万円
  • 70歳代:475万円

平均は40歳代で883万円、50歳代で1087万円となっていますが、中央値をみると40歳代で85万円、50歳代で30万円などとなっており、個人差が大きくなっています。

上記は全体の平均と中央値ですので、まずは自身の目標をしっかり定め、無理のない範囲でコツコツと貯蓄を増やしていくとよいでしょう。

3. 【平均貯蓄額】二人以上の世帯はどれくらい?中央値も

続いて、二人以上世帯の各世代の貯蓄額を確認します。

【二人以上世帯】各年代の貯蓄額3/4

【二人以上世帯】各年代の貯蓄額

出所:金融経済教育推進機構「家計の金融行動に関する世論調査 2024年」をもとにLIMO編集部作成

平均値

  • 20歳代:382万円
  • 30歳代:677万円
  • 40歳代:944万円
  • 50歳代:1168万円
  • 60歳代:2033万円
  • 70歳代:1923万円

中央値

  • 20歳代:84万円
  • 30歳代:180万円
  • 40歳代:250万円
  • 50歳代:250万円
  • 60歳代:650万円
  • 70歳代:800万円

単身世帯と比べると、いずれも数値が大きくなっていることがわかります。

中央値を見ると30歳代で180万円、40~50歳代で250万円となっていますね。

平均値、中央値にとらわれすぎず、自分の世帯がどうなのかを振り返ってみるといいでしょう。

4. 【年代別】平均年収はいくらか

国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると、年代別の平均年収は以下のとおりです。

年齢階層別の平均給与4/4

年齢階層別の平均給与

出所:国税庁「令和5年分 民間給与実態統計調査」

  • 19歳以下:112万円(男性133万円・女性93万円)
  • 20〜24歳:267万円(男性279万円・女性253万円)
  • 25〜29歳:394万円(男性429万円・女性353万円)
  • 30〜34歳:431万円(男性492万円・女性345万円)
  • 35〜39歳:466万円(男性556万円・女性336万円)
  • 40〜44歳:501万円(男性612万円・女性343万円)
  • 45〜49歳:521万円(男性653万円・女性343万円)
  • 50〜54歳:540万円(男性689万円・女性343万円)
  • 55〜59歳:545万円(男性712万円・女性330万円)
  • 60〜64歳:445万円(男性573万円・女性278万円)
  • 65〜69歳:354万円(男性456万円・女性222万円)
  • 70歳以上:293万円(男性368万円・女性197万円)

基本的には年代とともに上がり、最も平均年収が高いのは55〜59歳、次いで50〜54歳という結果でした。

ちなみに、全体の平均は460万円で、全体の平均年収よりも大きくなるのは35〜39歳でした。

5. 支出を減らす・収入を増やす方法の検討を

生活の苦しさを少しでも改善するためには、家計や貯蓄を見直して工夫する必要があります。

これまで時間もかかるからと家計の見直しを行ってこなかった方は、長期休暇を機に通信費用や光熱費プランの見直し、またストレスがかからない範囲で食費や日用品がどう節約できるか情報収集するとよいでしょう。

お金を増やす方法に関しては、昇給や転職、副業、また資産運用などありますが、リスクがありますし、はじめるのに腰が重いという方もいるでしょう。

生活を変えずにはじめやすいのは毎月、一定額を積み立てる方法です。預貯金で毎月積み立てをしていない方ははじめてみるといいでしょう。

新NISAを利用して毎月一定額を積立投資する方法もあります。投資なのでリスクがあり、基本的には積立投資は長期間運用を継続したい投資方法ではあるので事前によく調べ考える必要がありますが、一つの選択肢ではあります。

キャリアについては生活も変わるのでこちらも慎重に検討する必要がありますが、中長期的な視点で見て考えてみるといいでしょう。

参考資料

宮野 茉莉子