日本初の「ゼロ・ゼロ投信」! 購入手数料0%、信託報酬0%の投信は買いか?

このファンドは同社の顧客しか購入できませんが、投資信託の低コスト化が進んでいることは間違いありません。

金融商品以外の製品では、材料、手間、技術、希少性が際立つブランド品と、100円ショップの製品とは歴然とした差があります。

効用は同じだったとしても、その製品を保有することによる満足感やステータス感はまるで異なるのは事実です(もちろん100円ショップの商品で十分という方もたくさんいます)。

これが金融商品、特に投資信託になると今や100円から購入することができますし、効用(パフォーマンス)もETFやインデックスファンドでベンチマークが同じであればほとんど差はありません。

アクティブ・ファンドはブランド品とも言えますが、これまたアクティブ運用がパッシブ運用よりも優れているかを計測するのはかなり困難です。投資信託という金融商品を一般化すればするほど低価格化とコモディティ化が進んで来るのは否めません。

野村スリーゼロに関する注意点は?

こうした環境下、野村スリーゼロを購入する上での注意点はあるでしょうか。このファンドの運用コストはゼロですので、魅力的であることは間違いありません。ただ、次の点は認識しておく必要があります。

  1. 野村スリーゼロは野村證券でしか購入できないこと(野村證券にオンライン口座を開設しなくてはならない)
  2. 野村證券のつみたてNISA専用ファンドであること(野村證券でつみたてNISA口座を開設するか同社に移管しなければ買えない)

このように、同社でつみたてNISA口座を保有しても問題ない方で、日本を除く世界株にインデックス運用されたいのであれば、間違いなく良いファンドだと思います(ただし、10年後以降の信託報酬率には注意)。

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執筆者
太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。