新型コロナウィルス感染症(COVID-19)による影響の拡大が続いており、一向に収束の兆しが見えません。
多方面に甚大な影響が出る中、買い占め等によるマスクの品不足に続き、何と衛生紙製品(トイレットペーパー、ティッシュペーパー、生理用品、紙おむつ等。以下「トイレットペーパー」)もあっという間に店頭から消える大騒動へ発展しました。
この原稿を書いている時点では、店頭の品不足解消がわずかに見られるものの、依然として購入制限(1人1点まで等)が課せられる事態です。完全解消には程遠い状況と言っていいでしょう。
今回のトイレットペーパー不足騒動を時系列で振り返ってみる
まず、今回のトイレットペーパー不足騒動の経緯を時系列で辿ってみましょう。
発端は、2月26日(水)頃(注:25日頃という説あり)のSNS投稿です。この投稿は既に削除されているようなので正確な内容を確認することはできませんが、“品不足になっているマスクとトイレットペーパーの素材が同じであるため、早期に品不足に陥る”という類の投稿だった模様です。
すると、27日(木)には熊本市内のドラッグストアやスーパーマーケット、コンビニへ消費者が殺到し、即座に品不足になったと報じられています。しかし、再生紙から生産されるトイレットペーパーの素材がマスクと異なることは明らかであり、在庫は十分あるという業界団体による否定声明が九州を中心とした地方局ニュースで放映されています。