2019年12月期決算の純損失は9億円超

2019年12月期決算では9億6,800万円の赤字となったクックパッド(2193)ですが、2020年2月10日に行われた決算説明会の質疑応答では「今後の損益の想定を教えてください」という質問に対して、「赤字を回避しなければならない、といった発想はない」「手元にどれだけキャッシュがあり、どれだけ投資ができるか、という点にのみ注目して経営をしています。」と回答をしました。

クックパッドが2020年2月7日に発表した「2019年12月期 決算短信(連結)」によると売上収益は117億5,300万円(前年同期比1.0%減)営業利益3億600万円(同81.4%減)当期損失が13億5,300万円親会社の所有者に帰属する四半期純損失は9億6,800万円となりました。

プレミアム会員数の増加により国内レシピサービスの会員売上収益は73億7,800万円(前年比2億2,200万円増)となったものの、全体のクックパッド訪問者数の減少により国内レシピサービスの広告売上が30億1,600万円(同1億6,000万円減)、さらに通信キャリアとのレベニューシェア型の収益悪化により「その他の売上」が13億5,800万円(同1億4,800万円減)と前年比で減額となりました。

また、人件費の増額により「販売費および一般管理費」が前年比で8億2,000万円増加、繰延税金資産の取り崩しによる法人所得税費用の計上に加え、海外事業ののれん減損損失を7億6,900万円計上したことにより、最終的に赤字決算となってしまったようです。