「よくネットにも出ているけれど、電車に小さい子どもを連れて乗るなと言われたり、泣く子どもを抱えていると、あからさまに嫌な顔をされてしまう。保育園ですら、近所の方から『うるさい』と文句を言われると聞いて、悲しくなった。みんな疲れているんだと思う。そんな日本社会はなんとかしないと、と思う」というBさん。
日常の中で、イライラ、キリキリしている人が多いと感じることはあると思います。特に通勤電車でケンカが起こったり、ネットで中傷じみた言葉の応酬があるのは、そういう社会を反映しているのではないでしょうか。
心の余裕がないのは日本人が働きすぎからだと言われることもありますが、それは働き方改革で改善するものなのでしょうか。前出Aさんのように残業しないと生きていけないという人が少なくない日本では、働き方改革で日本全体に余裕が生まれるとは思えない、というのが正直なところではないでしょうか。
「会社に絶対服従」という価値観はなくなってほしい
続いてメーカー勤務のCさんです。「会社の言うことには絶対服従なのが見ていて嫌になる」と嘆きます。
「先日部長に『会社がどんなに非常識なことを言っても、不平不満を飲み込んで従うのが日本の社会人の仕事』って言われた。何それ? そんな仕事なんて勘弁してほしいと思った」とCさんは呆れ顔で笑います。
「組合も、最近はすっかり活動をしなくなっているみたい。会社が圧倒的に強い立場だし、利益優先で労働者の権利は二の次。雇用契約を交わしているのだから、対等な立場であるべきなんだけれど、会社が圧倒的に強い日本の社会って変わらないね」と話してくれました。