男女差別と闘っているのを見るのがツラい
最後は金融機関に勤めるDさん。最近SNSなどを賑わしている「男女差別」や「女性蔑視」の話題がニガテなのだと言います。
「女性の権利を大事にしてほしいという発言をする人が、多くの人たちから叩かれているのを見る。たとえば、男女別姓で、自分の苗字で結婚後も過ごす選択肢を増やしてほしいと言うだけで、めちゃくちゃ叩かれている。結婚後は必ず女性の姓にしてって言っているわけじゃないのに」と嘆きます。
「痴漢や女性専用車両の話もそう。痴漢されるような服を着ている方が悪いとか女性専用車両に乗るやつほどブスとか、容姿のことでアレコレ言われるのも女性のつらさだと感じる」とのこと。
「それは男性の中でもほんの一部で、会社の同僚男性なんかはそんなふうに思っていないだろうと思う。でも、SNSとかニュースメディアとかでそういう内容を見るのが苦手。目を背けたくなる。目を背けちゃいけない問題なんだろうけどね」とため息をついていました。
おわりに
今の日本社会はストレスフルだと感じる人も多いと思います。今回取り上げた不満は、日本社会に余裕がないことが原因の一つなのかもしれません。とげとげしい気持ちに満ちた社会では、性別にかかわらず生きづらくなってしまいます。みんなが快適に、格差なく暮らせる世の中になるといいですね。
大塚 ちえ