3. 小さいチームで、担当領域と責任がはっきりしているか

いくらメンバーを信頼していて、文字の上で会話ができているとはいえ、離れていてはどうしても「あの人は今、何の仕事をしているの?」と把握できない時もあるでしょう。

会社の規模が大きく、一つの部署に属する社員数が多い場合、在宅勤務にするとオフィスで見えていた人の動きがが見えず、仕事の進行度合いが把握しにくくなりがちです。

その点、エンジニア、営業、マーケティングなどの職責を持つ数人で小さなチームを作ると、担当領域が明確になり、誰がどんな働きをしているか分かりやすくなります。

また、人数が少ないと在宅勤務でありがちな「誰も見ていないから、少しくらいサボってもいいか」ということが心理的にもできにくくなり、目標を達成するための責任感も、オフィスにいなくとも強くなります。

おわりに

在宅勤務は、時間や場所を選ばず、多様な働き方ができるということがメリットとされます。

一方で、仕事とプライベートの時間の境が曖昧になり、働きすぎてバーンアウト(燃え尽き症候群)になりやすいという側面があるのも事実。そのため、18時以降はメールを見ない、週末は仕事をしないなど、自分なりのルールを決めてメリハリをつけることが大切になります。

新型コロナウイルス感染症の拡大はとても不安ではありますが、これを機に広がりをみせる在宅勤務が日本に定着していくのか気になるところです。

【参考資料】
テレワーク海外普及動向の概要」(総務省テレワーク情報サイト」
「7 Remote Work Trends that Companies Can’t Overlook」(remoters)

泉 彩