ライバルが他業界からやってくる時代へ

スマホの高性能化は、あらゆるビジネス業界の構図をひっくり返していきました。

筆者もかつては携帯ミュージックプレーヤーとして、カセットテープ・CD・MD・MP3と様々な媒体のプレーヤーを持ち歩いていましたが、それらの機能はすべてスマホに集約されてしまいました。

かつては20-30万円していたカーナビも従来ほど売れなくなってしまい、今ではスマホやタブレットのカーナビアプリを使う人が増えています。地図の更新料も必要なく、音声操作もできるなどの点が評価されています。今後はスマホの進化やウェアラブルデバイスの拡充で、歩数計などの健康グッズも脅かされかねません。

かつてはスマホのカメラといえば、暗がりではよく見えず、画質もよくありませんでした。しかし、最近は飛躍的に性能が向上しており、夜間モードや4K撮影にも対応しています。

産業のシェアそのものをなくしてしまう、そんなライバルが同業他社ではなく、他業界からやってくる時代になったのです。今回の事例で言えば、カメラメーカーのライバルがスマホという思わぬ伏兵だったわけです。