依然として高い世界シェアだが…
日本のカメラメーカー各社の利益が縮小していますが、カメラのシェアそのものは依然として高いままです。
BCN社が発表したBCN AWARD 部門別受賞企業「2020年・デジタル一眼レフ部門のシェア」はキヤノン(56.3%)、ニコン(41.1%)、リコーイメージング(2.4%)の上位3社トータル99.8%と高いシェアを誇っています。
映画に出てくる家電製品の定番は、かつては「Panasonic」や「Sony」などの日本製品ばかりでしたが、時代は流れ、今では「Samsung」なりました。しかし、今も変わらずカメラにつけられている代名詞といえば「Canon」「Nikon」です。
強力なライバル企業がカメラ市場に登場したわけではなく、カメラそのものの市場が縮小していることがこの背景にあります。といっても、人々が写真を撮らなくなったわけではありません。
カメラの市場を小さくしているもの、それはなんといってもスマートフォン(スマホ)の台頭なのです。