・「いつも成績上位者だった兄と比べられて育ちました。自分なりにいい点数をとっても親は私を全く褒めてくれませんでした。褒められるのはいつも兄で、どうにかして親の気を引くために兄より勝っているものを躍起になって探していたのを覚えています。おかげで、兄は何も悪くないのに大人になった今でも兄の存在が疎ましく好きになれません」

・「末っ子だった私は、家のムードメーカー。面白いことをすると家族が喜んでくれるので率先してふざける子供でした。大きくなったある日、進みたい進路について親に相談しました。しかし母には『お姉ちゃんならまだしも、あんたみたいなふざけた人間ができるわけないでしょ』と取り合ってもらえず。親からは無難で潰しが効くという進路を勧められました。当時は『母は私以上に私のことをわかっているはず』と思ってしまったため、親のいうとおりにしてしまいましたが、やる前から否定されたショックはいまだに胸の奥にあります」

親としては優劣をつけているつもりはなくても、対比する表現をしてしまうと「〇〇より自分は劣っているんだ」という考え方を根付かせる原因になりかねません。

いつまでも子ども扱い

また、年齢に関係なく子供がいつまでも親よりもしっかりとしていない前提でいる親というのも意外と多いといいます。