やりがい搾取の問題点
労働者の扱い
やりがい搾取の問題点は、多々あります。1つめは、労働者の扱いです。いくらやりがいがあるといっても、そのやりがいを理由にいつまでも正当な賃金が支払われず、長時間働いているとモチベーションの維持が難しくなってきます。
また、やりがい搾取を理由にどんどん人が離れていき、一人一人の負担がさらに大きくなってしまうという問題が発生する場合も。過労以外にも、やりがいを理由にしたパワハラなどが起こることも考えられます。
やりがい搾取のターゲットになりやすい人とは?
新たな職場で働き始めた人
新卒の社会人や社会復帰した人などは、やりがい搾取に注意が必要です。新たな仕事を始めたやる気にあふれているタイミングで、やりがい搾取にあってしまうこともあります。
また新人だからといって、思っていることを心の中にしまってしまいずるずるとやりがい搾取の被害を受けてしまう場合も。
趣味を仕事としている人
アニメーターや声優、漫画家など自身の趣味を仕事としている人もやりがい搾取には気をつけたいところです。
この場合、自分の趣味を仕事としつつ、賃金をもらえるのだからあまりわがままは言えないと考えてしまう人も。また、やりがい搾取にあっているのでは、と思っていても、もし意見を言ったら仕事がなくなってしまうのではないかという不安もつきまといます。
真面目で他人のためにと思ってしまう人
責任感がある人は、「ほかの人も自分と同じ立場なのだから、我慢しなければいけない」と思って頑張りすぎてしまうことがあります。また、自身が休んだり仕事を辞めたりしたとき、職場の人に迷惑をかけてしまうと考えて、やりがい搾取から逃げられなくなってしまうことも。
真面目に働き、人のためにという考えを持つことも大切ですが、自身の心身の健康に不調が生じる前にやりがい搾取から逃げることも重要です。