和田式勉強法は、発達障害の子どものためにある

そういうわけで、私は発達障害がある人の可能性を信じています。

かつての劣等生から脱出するときの工夫をもとにしたのが和田式勉強法ですが、この方法は発達障害があるかもしれないという子どもにこそ、役立つはずです。私は今まで「緑鐵受験指導ゼミナール」という受験対策塾を監修していましたが、今後はこの通信教育だけでなく個別指導塾も作って、発達障害がある生徒をより積極的に受け入れていく方針です。

教科によって成績のバラつきが大きくても、集中力が長続きしなくても大丈夫。苦手な教科は本当に基礎の基礎から学習しなおし、得意な教科はどんどん先に進めていく。その子の認知の特性にあわせた学習プランを提供できればと思っています。発達障害があるかもしれない子どもに勉強という「武器」を持たせたいと思われている方は、是非一度、ご相談ください。応援しています!

『発達障害の子どもが自己肯定感を高める最強の勉強法』和田秀樹(著)日本能率協会マネジメントセンター(画像をクリックするとAmazonのページにジャンプします)

〈書籍情報〉
発達障害の子どもが自己肯定感を高める最強の勉強法
著者:和田秀樹
発行者:張 士洛
発行所:日本能率協会マネジメントセンター

〈著者プロフィール〉
和田秀樹(わだ・ひでき)
1960年大阪府生まれ。東京大学医学部卒業。東京大学医学部附属病院精神神経科助手、米国カール・メニンガー精神医学校国際フェローなどを経て、現在、国際医療福祉大学教授、川崎幸病院精神科顧問、和田秀樹こころと体のクリニック院長、「I&Cキッズ スクール」理事長。
27歳のときに執筆した『受験は要領』(ごま書房)がベストセラーとなり、緑鐵受験指導ゼミナールを創業。映画監督としても活躍し、受験指導経験をもとに制作・監督した『受験のシンデレラ』は、モナコ国際映画祭で最優秀作品賞を受賞。
『アドラー流「自分からべんきょうする子」の親の言葉』(大和書房)『受験学力』(集英社)『医学部にとにかく受かるための「要領」がわかる本』(PHP研究所)ほか、著書多数。

日本能率協会マネジメントセンター