「発達障害」という言葉の認知が広まってきたこともあり、子どものちょっと変わったところに気付くと、「自分の子どもは発達障害なのでは?」と不安に思う親御さんが増えたように思います。また、そのような診断をする医師が増えたこともあり、実際に「発達障害」という診断を受け、不安になる親御さんも多いことでしょう。支援が広まってきたのと同時に、不安も広まってしまっているとしたら、とても皮肉な状況です

では、どうしたらよいのでしょう? 拙著『発達障害の子どもが自己肯定感を高める最強の勉強法』(日本能率協会マネジメントセンター)では、できないことを嘆くのではなく、得意分野を伸ばして自己肯定感を高めてどんどんチャレンジしていくことをお勧めしています。この自己肯定感こそが、全ての礎になるのです。できないことを嘆くのではなく、できることに目を向けて伸ばしていくべきなのです。