家事や育児だけではなく、働くことも求められる現代の女性たち。職場の理解が十分でなかったり、夫や家族の協力がなければ、ワーキングマザーの置かれる環境はかなり厳しいものになります。ただ、考え方をちょっと変えてみると、働きやすい環境に変えられたり、収入アップを目指すことも不可能ではないようです。
働く女性が置かれている状況と、キャリアや収入アップへの道について見ていきます。
働く女性はとにかく大変! でも経済的な安心感も
ソニー生命保険が2019年4月に発表した「女性の活躍に関する意識調査2019」によると、「女性が社会で働くには、不利な点が多いと思うか」どうかの問いに対して、「そう思う」は有職女性全体で70%、子どもがいる場合は75%という結果でした。
働くうえでの男女格差は減ってきているとはいえ、未だに女性というだけで昇進しにくかったり、男性社員と同じような待遇を受けられないということも。そのため、働く女性は子供の有無に関係なく、生きづらいと感じるケースが多いと想像できます。
さらに子どもがいると、子どもの体調不良で急に休んだり、いったんは出勤したものの早退せざるをえないこともあります。そのため周りに気を使い、負い目を感じながら働く人もいるでしょう。
実際に同僚から休みが多いことについて嫌味を言われる、自分はバリバリ働きたいのに簡単な仕事しか与えられなくなる、出世コースから外されるなど、不本意な経験をしている人もいるようです。また、夫の助けが十分ではないとワンオペ育児となり、職場と家庭のダブルで大変な思いをすることになってしまいます。
子育てをしながら仕事をするのは大きなストレスがかかります。一方で、世帯収入が増えたり、専業主婦より年金が手厚くなるというメリットも。子どもが小さいうちは無理をしたとしても、経済的な面からキャリアを続けたいと思う人も多いのではないでしょうか。