足元の下落分をほぼ取り戻し、25日移動平均線も回復

先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週は75日移動平均線を割り込み、その後は大きく上下動しましたが、75日線を回復することはできませんでした。先週はこの75日線を回復できるかどうかが大きなポイントでした。

実際には、週初3日は窓をあけて下落して寄り付きました。一時は23,000円を割り込む場面もあったことから、やや懸念されましたが、その後は陽線で引けました。ところが翌4日も窓をあけて下落して寄り付きます。ただ、4日も大きな陽線となり、さらに3日の窓埋めのような動きとなりました。

相場は、売りたい投資家と買いたい投資家のどちらが勝つかということにほかなりませんが、両日の動きを見ると、売りたい投資家が先行したものの最終的には買いたい投資家が買ったことになります。

この動きに示されたように、5日には今度は窓をあけて上昇して寄り付くと、6日にも窓をあけて上昇。75日線だけでなく25日線も回復しました。

今週以降の展開はどうなるでしょうか。25日線を回復したとはいうものの、その後は24,000円直前で上値を抑えられてしまいました。24,000円は過去に、昨年12月中旬、今年1月中旬と、二度にわたり突破にトライしましたがいずれもその後は反落しています。

その点では、この24,000円を超えることができるかどうかが大きなポイントになります。このあたりは売買が積み上がっていることから、ここを超えると下値サポートラインになりますが、直近で超えることができないと、しばらく23,000円と24,000円の間でもみ合う展開も考えられます。

下原 一晃