そこでKさんは事前に寝かしつけるまでの流れを説明したところ、「そんなの簡単簡単」と返す夫。Kさんは自信満々な態度に一抹の不安を感じながら、十数年ぶりの飲み会へと出かけて行きました。

スタートしたのは土曜日の午後6時からの3時間コース。一番上の子を妊娠して以降、足が遠のいていたKさんが飲み会に参加したこともあり、同僚達との話が弾んだそうです。ちょうど8時半を過ぎたころ、突然Kさんのスマートフォンの着信音が鳴りました。

あわててカバンから取り出すと、なんと夫からの電話。周囲の人にすまなそうな顔をして、Kさんは席を立ち店先に出ました。話を聞くと夫が困り果てた声で「子供達が寝ない」と訴えてきたのです。

Kさんがおらずいつもと違うから興奮してなかなか寝ないという夫にKさんは、「子供達の反応も予想して対応するのが親」と一刀両断。突き放された夫は「分かったよ」と逆切れ気味に電話を切ったといいます。

そんなこんなで楽しい気分も消え失せたKさんは、一次会がお開きになったらそそくさと帰宅。急いで帰ったものの、家の中は真っ暗で3人の子供達だけではなく夫の寝息も聞こえ、どっと疲れが出たそうです。

夫に対するストレスを減らすためには

共働き夫婦が増えたと言っても、やはり子供と接する時間はママの方が長いという家庭が多いでしょう。しかし、今回紹介したような認識のズレが夫婦間の衝突を増長します。

日頃から地道にコミュニケーションを取って、迷子は事故や犯罪に巻き込まれる危険性が高いことを話し合ったり、夜泣きやハイテンションなど非日常時の子供の変化への理解をお互いに深めていくことが大切なのかもしれませんね。

中山 まち子