そして、ルールを守らない横暴な性格も問題なのだそう。「私たちの通う園では『幼稚園の敷地に入ったら自転車から降りる』という決まりがあるんです。そうなのにもかかわらず、Aママはお構いなし!爆走のまま侵入し、「チリンチリン!」とベルを鳴らして、園児たちに避けさせる始末。もちろん先生も注意してくれるのですが、回数が減った程度で改心したとは思えません。いつか暴走自転車に接触するのではないかと、私たちはヒヤヒヤしていました。」

同じ幼稚園のママと「何かあってからじゃ遅いのにね」と、影で文句をいうしかありませんでした。

わが子の「どうして?」にハッ! 

幼稚園に通う保護者のなかでも浮いた存在だった問題児ママに、話かける人はごくわずか。問題行動の多いママ、話しかけづらいママ…という、親しくなるには越えられない壁が存在したようです。でも、子どもにはそんなこと関係ありません。こんな状況を打破したのは、Yさんのお子さんの発言でした。

「ある日幼稚園へお迎えに行くと、あろうことか、息子がガンガンAママに話しかけていたんです」というYさん。「昨日のテレビはなに見た?」「オレはね、キレイな石を集めているよ!」「ハンバーグが大好きなんだ~」

一方的に話し続ける子どもに圧倒されてか、身動きとれずに立ち止まるAママ。慌ててYさんが止めに入ると、Aママは照れくさそうにYさんの子どもへ「バイバイ…」と手を振って、自転車をおしながら幼稚園をあとにしたのだとか。このあと、他の幼稚園ママに「息子くん、すごかったのよ!」と、このときになにが起こったのか教えてもらったそうです。