2010年にはスイーツカフェバーを出店し、百貨店の催事販売に力を入れるなど販売を多角化。15年6月期には売上高6億6500万円を計上していました。

しかし神戸市には洋菓子店が多いため競争が激しく、さらに原材料費の高騰や出店に伴う借り入れ負担などにより赤字決算が頻発。債務超過の状態が、長く続いていました。

そのような状態でも積極的に出店は続けましたが、既存店の売り上げが芳しくなく18年6月期の売上高は5億2100万円に減少。さらに当期損失3100万円を計上し、資金繰りの悪化により経営破綻となってしまいました。

米中貿易摩擦を契機に世界経済に陰りが見え始めていますが、これまでの日本経済は良好な世界の景気動向を背景にまずまずの景気状態が続いています。

ただし既に人口減少がスタートしている日本では、特に地方経済はそれ程景気回復の恩恵を受けることなく現在に至っています。