米国で新型ETFが流行中!? 不開示アクティブETFの特徴とは

図表1:投資信託とETF/不開示アクティブETFの違い

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出典:activeshares.com(内容は米国基準)

少々区分けがややこしいのですが、この不開示アクティブETFが登場したことで、米国でもETFの種類が増えてきました。ざっと種類分けをすると以下のようになります。

  1. パッシブETF:SPDR S&P 500 ETF(残高:約34兆円)など
  2. アクティブETF:PIMCO Enhanced Short Maturity Strategy Fund(約1.6兆円)など
  3. 不開示アクティブETF:ActiveShares(ETFプラットホーム)など

1と2は従来型のETFと同じカテゴリーとなります。投資手法はパッシブ(指数連動)かアクティブ(指数非連動)になりますが、取引手法や開示方法は同じです。

図表は1〜3までのETFの違いを米国基準で表したものですが、従来のETFと不開示ETFの大きな違いは、“フロントランニング”が可能かどうかと“知的財産権”の保護機能の有無になります。

フロントランニングは競合他社の取引状況を知りながら、その他社に先んじて株式(有価証券)を買い付けることです。すなわち先回りですね。

パッシブETFであれば指数連動のため、先回りして株式を買ったとしてもポ-トフォリオの出来上がりは理論上同じになるはずですから、それほど影響はありません。しかしながら、従来のアクティブETFは日次での売買銘柄を開示しなければなりませんので、競合他社に売買の内容が知られてしまいます。

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執筆者
太田 創
  • 太田 創
  • 一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事

関西学院大学卒。1985年、三菱銀行入行。1988年より約10年間、ロンドンおよびサンパウロで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。その後、2000年からシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。現在は一般社団法人日本つみたて投資協会・代表理事。主要な著書には、『ETF投資入門 』(日経BP 2008年)、『お金持ち入門』(実業之日本社 2015年 共著)、『毎月3万円で3000万円の「プライベート年金」をつくる 米国つみたて投資』(かんき出版 2019年)などがある。