A子さん曰く、数年前のまだ家族が誰も目覚めていない朝、自分の誕生日にB男さんからFacebook経由で「誕生日おめでとう!忙しいだろうから身体に気を付けて」とメッセージがきてドキドキしたそうです。誰も自分の健康に気遣ってくれない今の現実とは別世界からのそのメッセージが、骨身にしみたそうです。その後2~3日、大学時代のたった1日のデートを思い出してぼんやりすることもあったそうです。

大人の「恋」は「愛」には変わらない、ひと時の戯れというケースが多い

いざ現実に目を戻してみると、アラフィフの主婦・母親としてのまわりには問題が山積しています。親の介護、子供の学費の資金繰り、旦那の優しさのなさ…「非現実の息抜きがないとやってられない」とA子さんはいいます。その一方、子供も高校生になって少し手を離れて一息つけるときでもあります。そんなところに魔が差してしまう…そんなこともあるかもしれません。

でもお互いに配偶者がいて子供がいてとなると、のめりこめないのが現実です。お金も時間も完全にフリーではないので制約があり、思いと行動が同じ曲線を描くことは難しいのも現実です。

妻が配偶者(夫)以外と肉体関係を持てば、それは「不貞行為」にあたります。不貞をされた配偶者(夫)は、妻にも不倫相手にも慰謝料を請求できます。不貞行為は民法第770条に定められているに規定された、離婚原因のひとつです。賠償金も請求できます。もちろん話し合いで合意できればいいのですが、話し合いが決裂すれば、裁判所で協議します。

自分ならどうするか?よく考えて行動しないと、昨今騒がれている30代夫婦のように本当に痛い目にあってしまいます。

参照:e-Gov『民法第七百七十条

堀田 馨