さて、それが20代後半ともなると一変します。

当時、私は都内に住んでいたのですが、周りは次々と結婚し、地元に帰る人や、結婚相手についていく人、海外に行く人など様々でした。私は、当時は独身で、恋人もおらず、仕事先と自宅の往復の毎日でした。

暗く誰もいない部屋に疲れて帰ると、「私が今ここで死んでしまっても誰も気付いてくれないんだな」と、ふと、とてつもない孤独感が襲ってきたのを思い出します。

結婚し、子供がいて、明るく楽しい生活をしている友人を見ていると、恋人もおらず、ましてや、いつ結婚出来るかも分からないような私からはとてつもない壁が立ちはだかっているような気分になりました。

いくらメディアが「おひとり様」がいかに素敵なのかを伝えても、少なくとも私には何も楽しそうには響いてはきませんでした。

罪悪感や緊張もなく出来るようになった事は、唯一、1人で牛丼屋にいくというくらいではなかったでしょうか。

いまだに「1人で牛丼屋なんて、そんな事出来ない!」という女子が身近にいることからも、これが出来るだけでも自分偉いぞと思ってしまうのですが、その程度のものともいえます。

「おひとり様」女子の分岐点は30代か

しかし、女性も30歳を迎えると、否が応でも色々な悩みに直面します。