このことでTさんは「当たり障りのない話の難しさ」を痛感したといいます。とはいえ一緒にいる人が無言になった際にどうしても気をつかい、話題を探してしまうというTさん。「それが自分の性格なので仕方ないところはあると思いますが、そういった性格だからこそ、会話が切り取られて流れていってしまうということを自覚しないといけないと思いました」そう語ってくれました。

ブラックジョークなども要注意

また、こちらとしては仲が良いと思っている相手だとしても、ブラックジョークや皮肉などは危険という声も。学生時代や自分自身の友達であれば、人となりもしっかりと理解してもらえているため、突っ込んだ発言をしても理解してもらえるでしょう。

しかし、その土地ごとや世代によって冗談のキツさや真に受けてしまう度合いなどは様々です。相手がどう受け取るかそれは正直わかりません。SNSなどでもそうですが発言の言葉じりだけが切り取られて「悪口を言う人」などになってしまうことは決して他人ごとではないのです。また、子供のした話や根拠の乏しいながらも注目を集めがちな話題などは「噂を流す人」になりやすいため、こちらも注意が必要です。

まとめ

沈黙を嫌い相手に気を使って話しかけていたはずが、気づけば「あの人おしゃべりだから気を付けてね」といわれる事態になってしまっては悲しいですよね。今回のTさんのように、自分の理想である「話しやすく気さくな人」でいたいのであれば、提供する話題をもう少し考えるなど、誤解を招かないよう配慮していくことが大切です。「口は禍の元」という言葉は現代も同じ。とはいえ、神経質になりすぎず程よい会話を楽しんでいけるといいですね。

佐渡 六花