以前と同じく仕事ができる夫が羨ましい
Cさんは、職場結婚。ご主人とは部署が違うので、結婚をしても同じ会社で働いていました。結婚後1年で妊娠・出産しましたが、好きだった仕事は続けようと決めていました。そのため妊娠したときから、0歳児保育のある保育園の空き状況を入念に調べて、産休明けすぐに時短勤務で復帰したのです。
しかし、男性中心で残業が当たり前といった職場だったため、夕方以降に打ち合わせが設定されるなど、Cさんのやる気はあるのに周囲と同じように仕事ができません。最初のうちこそ「Cさんに関わる仕事はCさんの勤務時間内に」という気遣いで仕事が回されましたが、次第に誰かの補佐や、簡単な資料作成の仕事ばかりになっていきました。いわゆる「マミートラック」の状態に陥ってしまったのです。
Cさんのご主人が同じ職場だったのも災いしました。Cさんはどうしても外せない仕事がある時は、ご主人と交代で子どものお迎えや病気に対応するつもりでした。でも会社側は、当時管理職だったご主人が仕事を抜ける方が損失が大きいと判断していました。そのためCさんの仕事を軽くすることで、夫妻が一緒の職場で働くことができるようにと配慮してしまったのです。
「今とてもモチベーションが落ちています。あんなに仕事が好きだったのですが、最近は面白くなくて…。正直、父親になっても普通に仕事ができる夫がうらやましいです」と話すCさん。夫婦の格差というのは、「以前と変わらず仕事をしたいけれどできない」というとことにもあるようです。