(1) 老後生活に向けてライフプランを作る

老後に必要な資金を算出するため、ライフプランを作っていきます。老後の予定や金額をリストアップしていきましょう。マイホーム購入や教育費など、老後生活は貯金も大きく減った後です。車の買い替えなども、金額的に大きな負担となります。一覧表にしてみると、出費が続く時期やムダを省いて貯めるべき時期がはっきりしてきます。

また今後、できるだけ仕事を続けて、年金の「繰り下げ受給」(受給を遅らせる)を目指すことも有効な方法です。仕事を継続した場合の「在職老齢年金」についても支給額引き上げの方向で見直しが始まっています(※4)。健康維持に努めることは医療費の削減や年金受給の大きな対策となり、財産ともなるはずです。

【参考】
(※4)『「在職老齢年金」65歳超支給 月収62万円まで全額に』東京新聞

(2) 貯蓄額と家計管理

ライフプランから貯蓄額の目標を確認し、節約や先取り貯蓄の増額など、家計管理のリズムを身につけていきましょう。貯蓄が苦手という方でもライフプランがあることで、家計引き締めの必要性を実感できます。

家計の中で、とくに固定費には注目です。携帯電話の料金プランやインターネットプロバイダー料金、加入している保険など、見直しすることで支出を大きく減らせる部分もあります。「ほかの手段で代用できないか」「同じ金額でもより良い内容にできないか」といった目線で費用を抑える方法を探してみましょう。

(3)税制メリットを生かす『iDeCo』『NISA』『つみたてNISA』

銀行の預金は超低金利が続いています。そこで、税制面の優遇制度のあるiDeCoやNISA・つみたてNISAを利用して老後資金を貯めるのもおすすめです。