しかも、単なる両者の納得感だけではなく、このシステムは同居する両世帯にとって大きなメリットを生んでいます。一つ目は、子育て環境です。仕事が終わって、保育園の迎えに行って、買い物に行って、それからご飯を作っていたら晩御飯の時間が19時とか20時とか遅くなってしまいます。晩御飯を頼んでいるお陰で、仕事や保育園から帰ってすぐにご飯が食べれるので、お風呂に入れて、20時には寝室に連れていくことができます。
また、二つ目は妻の母親の仕事です。妻の母親はパートをしていますが、平日は家事があるので働かず、基本的に土日祝日のみ仕事に行っています。休日は平日とは逆で、筆者の妻が晩御飯係になっているので、妻の母親も安心して朝から夕方遅くまで仕事が出来ます。しかも、土日祝のパートなので入る人が少ないため、職場からも喜ばれ、若干ですが時給も平日よりも高いです。
最後に、三つ目は同居している男たちのやりやすさです。この話は、同居する男たち(筆者と妻の父親)にとっても他人事ではありません。母と娘がケンカになると仲裁に入ったり、相談相手になったり、家事に関しても手伝わないと怒られたりと男たちにとっても気を遣うことが多いです。しかし、このシステムのお陰で平日は妻の父親が、休日は私が主に家事のヘルプに入ればいいと住みわけができていますし、お互い1日1000円というお金で納得していると思えば、いちいち男たちが口を挟むことがないので、話がややこしくなることもありません。