小学生時代、月に1回程度の頻度で行われた大判の漢字50問テストを覚えているでしょうか。昭和の頃からある、あの漢字テストは、時が流れて令和となった現在も続いていますが、昔では考えられなかったことが起きています。
なんと、事前にテストが実施されることを先生が通知し、答えを配布するのです。
もちろん、学校や担任の考えによって対応が異なることもありますが、答えの事前配布は珍しいことではなくなっています。漢字テストの答えを事前に子供達に渡すメリットは本当にあるのでしょうか。
漢字テストの数日前に答えを配る先生
本格的に漢字を習い始めるのは小学1年生の夏休み明けからですが、さすがに1年生では事前配布はあまり行われないようです。学年の出来不出来も関係してきますが、小学1年生で「再テストが行われた」という話を耳にしたことはないですし、筆者の子供たちの学年でもありませんでした。
裏を返せば、小学1年生の段階では、さほど生徒間の差がないのでしょう。では、何年生頃から漢字テストの答えが事前に配布されるのか気になるところですが、習う漢字数が増える小学3年生、早くても2年生の後半から答えやテストそのものが配布されるようになってきます。
筆者は、上の子が小学3年生の時、数日後に行われる漢字テストのコピーと答えを先生から渡されたと聞いたときには心底驚きました。「今日の漢字の宿題はテストを丸暗記すること」と平然とした顔で言われ、時代の流れを感じたものです。