「今からテストをします」と言われた子供たちはその場で大騒ぎし、正月休みから抜けきっていない我が子は散々な結果となったのは言うまでもありません。しかし、多くの子が「お母さんに見せたくない」と思うような点数を取っている中でも、満点など高得点を叩き出す子はいるのです。
事前配布なしだと、その子本来の実力が分かり、自分の勉強不足を再認識させるメリットもあります。その反面、点数が悪くても「今回は事前にわからなかったから」と深刻に受け取らず軽く流してしまう子もいるはずです。
抜き打ちテストの後、テストのコピーと答案を渡されて練習した上、再度テストが実施されました。大半の子が合格したものの、その多くは「事前にどの漢字が出るか分かっていた方が楽で良い」と口々に言っていたそうです。
あらかじめ配布されると場当たり的な覚え方になる危険性も
小学校低学年から、漢字テストが事前に覚える方法で行われることに慣れていると「テストで点数取れればいいや」と甘い考えになり、真の漢字定着に繋がらない危険性があります。
また、こうしたテストを繰り返し受けていると、自分の実力も分からなくなります。「いつも90点以上取っているから自分は大丈夫」と変に自信を持ち、継続的に漢字練習をしなくなるかもしれません。
さらに、高得点を取っていることに慣れていると、抜き打ちテストで低い点数を取った時にショックを受けて勉強と向き合えなくなることも考えられます。