結婚をしないまま老後を迎えた場合、一番気になるのはお金のことではないでしょうか。気づいたら老後を迎える年齢になっていた!なんてことにならないように、若いうちから老後資金を作っていくことが大切ですね。

今回の記事では、1人の独身女性を例にして、老後に向けた資産運用法を紹介します。

男性は4人に1人、女性は7人に1人が生涯一度も結婚していない

5年に1度行われる国勢調査。2020年の今年も、調査が行われます。2015年の調査結果によると、生涯未婚率(調査年に50歳の男女のうち結婚歴がない人の割合、現在は「50歳時未婚率」に名称変更)は男性23.4%、女性14.1%となったそうです。つまり、男性は約4人に1人、女性は約7人に1人が50歳まで一度も結婚していないということがわかりました。

今回登場するのは、現在40歳の独身女性Cさん。弟2人は結婚して家を出ており、父親が残した持ち家に母親と2人暮らし。今はフリーランスとして働いています。まだまだ元気ですが、母親にもしものことがあれば、自分は一人暮らし。「おひとりさま老後」に向けて、そろそろ準備を始めたいと考えているそうです。

老後のための資産運用で利用したいNISAやiDeco

「今興味があるのは、NISAとiDecoです。年金だけじゃ心もとないので、しっかり貯めておきたくて」と話すCさん。ではここで、NISAとiDecoの基礎を確認しておきましょう。

NISA(少額投資非課税制度)

2014年1月にスタートした、個人投資家のための税制優遇制度です。株や投資信託などの投資においては、購入した投資商品に対して発生した配当・譲渡益といった運用益を手にすることができます。通常はこの運用益に対して、20%の税金がかかります。でもNISAを利用すれば、年間120万円の購入額に対して発生した配当・譲渡益等については、最長5年間、税金を支払わなくてもよくなるのです。

つみたてNISA

2018年1月からスタートした、少額からの長期・積立・分散投資を支援するための非課税制度です。非課税となるのは年間40万円までで、一定の投資信託の購入に対してのみ、そして非課税期間が最長20年間という点でNISAとは異なります。なお、NISAとつみたてNISAは、どちらか一方しか選択することができません。