iDecoの加入期間中に加入者が死亡した場合は、これまで運用していた年金資産は、死亡一時金として遺族が受け取ることができます。ちなみに「遺族」とは、配偶者、子供、親、祖父母など、いわゆる法定相続人を指します。でもあらかじめ金融機関に届出をしておくことで、特定の人を受取人に指定することもできます。

遺族が死亡一時金を受け取るには、iDecoの手続きをした金融機関に対して、届出をする必要があります。Cさんのように「おひとりさま老後」を意識してiDecoを始める場合は、法定相続人が誰になるのかをきちんと把握しておく必要があります。場合によっては、死亡一時金の受取人をあらかじめ指定しておいた方がよさそうです。

まとめ

「おひとりさま老後」を迎える人にとっても、老後資金を作る上で強い味方となるNISAやiDeco。ただしiDecoは、基本的に長期運用を前提としています。運用期間が短いとまとまったお金にはなりにくいですし、50代になってからだと年金の受給年齢が遅くなるというデメリットもあります。そう考えると、老後資金を貯め始めるなら30~40代のうちがよいかもしれませんね。

【参考】

「厚生年金保険・国民年金事業の概況(平成30年度版)」厚生労働省

LIMO編集部